「アークス・ファタリス」は、ほぼ全裸で地下ダンジョンに倒れてた世紀末リーダー伝たけし似の主人公が立派な勇者になって邪神を倒すRPGです。
『牢屋から抜け出そう』
主人公が目を覚ますと、そこは牢屋の中でした。主人公はゴブリンに捕らえられ、牢屋に閉じ込められていたのでした。
(上:ほぼ全裸で倒れる主人公の図)
ゴブリンに捕らえられるのはともかくとして、なぜこんな姿で倒れてるのか。
(上:ステータス画面の主人公)
胸の辺りの変な革ベルトは逆に無いほうが潔いのでは? ほぼハゲの人に「諦めてスキンヘッドにしなよ」と言いたくなる心境。
とにかく、主人公は牢からの脱出を図ります。牢屋の隅に生えていた得体の知れないキノコを食いつつ、隣の囚人と共謀。鉄格子がボロいらしいので、ひん曲げて逃走。腕力で簡単に曲がる鉄格子なんて、まるで牢の役目を果たしてません。
そして、どこぞのツギハギ漂流作家の如く、落ちていた骨で武装。見張りのゴブリンを骨でブチ殴って撲殺し、隣の囚人も開放してあげます。しかし、主人公は記憶がない割には、ずいぶん自信満々で行動するものです。もしかすると、何か凶悪な犯罪を犯して収監されていたかもしれないのに。そこら辺は何ら疑問に思わず、脱走&撲殺してるんですよ。タチ悪い。まあ、誰しも我が身はかわいいですよね。
隣の囚人から「名前なき男」という意味で「アム・シガール」と名づけられる主人公。本人はずいぶん気に入ってますが、日本語で言えば「名無しの権兵衛」です。それに、僕の中では彼の名前は「たけし」で決定してますし。
脱走中、魔法を覚えた主人公。最初に使えるようになるのは「発火の魔法」です。この魔法を使えば焚き火を起こすことができ、そこら辺で拾ってきた魚や、ネズミを殺して手に入れたネズミ肉などを焼いて食べることができるのです。「魔法」なんていうファンタジー能力なのに、やってることは炊事です。ていうか、それは魔法じゃなくてもできるんじゃないか?
助けた隣の囚人と一緒に、二人がかりでゴブリンロードを撲殺。そして、カギを奪い食料庫から小麦粉などを奪取。さらには、ゴブリンの居住区にまで侵入し、手当たり次第ゴブリンを撲殺。ゴブリンはある程度ダメージを与えると、「た〜す〜け〜て〜」と叫びながら逃げていくのですが、当然追いかけて殺します。そして死体からカネや武器を奪います。他には、こっそり部屋に入り、眠っているゴブリンロードを惨殺。カネや宝石を奪います。なんか、こんなのばっかりだ……。
ゴブリン側からすると悪夢のような一夜ですが、一方、主人公はずいぶん呑気です。ゴブリンの巣窟の中で厨房を発見し、料理開始。小麦粉を水に浸してパン生地を作り、それを麺棒で伸ばしてパイ生地に変え、リンゴを混ぜてオーブンで焼いたら、アップルパイの出来上がりです。厨房の外では、ゴブリンどもの死体が累々と転がっているのですが……。さすが、死体を前に「腹が減ったな……」とか平気で言い出すだけのことはあります。
(上:アップルパイ。火にくべると膨らみます)
まとめ:半裸の男が牢から脱走して、骨を振り回しゴブリンを撲殺。奪った小麦粉でアップルパイを作った。
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